カラット探偵事務所の事件簿 1/乾くるみ

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小説レビュー
『カラット探偵事務所の事件簿 1 』
乾くるみ
PHP文芸文庫
『カラット探偵事務所の事件簿 1 』乾くるみ PHP文芸文庫

あらすじ

謎解きだけを専門に扱う探偵事務所に持ち込まれた六つの事件を、探偵・古谷が鮮やかに解決!

メールのやりとりから夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、三つの和歌からお宝を掘り当てる「兎の暗号」、差出人不明の手紙から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」など、『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大反響を巻き起こし、練達の愛好家を唸らせつづける著者の連作短篇集、待望の文庫化。

(BOOKデータベースより引用)

感想

この小説、Twitterで読書好きな方からのリプライて紹介してもらったものですが、ようやく手に取って読めました!

著者の乾くるみさんと言えば「イニシエーション・ラブ」のどんでん返しの印象が強いです。というかまだそれしか読んでないですが(笑)レビューでもよく見かけますよね。

あの作品は実写化が困難と言われる中での映画も巧みなつくり。しがみついて見るほどおもしろかったストーリーでした。

そして、このカラット探偵事務所シリーズは短編集なんですが、少しずつ主人公周りの情景も変わっていくので推理自体のお話と合わせて2軸で楽しめます。

普通に読み進めるとサクサク読めるけど推理に追い付けないので、推理をじっくり楽しみたい方は読むのに時間かかるかもしれません。

ただ、どちらの読み方でもいいのですが短編集だからと言って読むのを中断するのだけはやめないでほしいです。

最後までちゃんと読んでほしい。それだけはお約束。

なぜならそこにサプライズが待っているからだ。僕は予想外にも楽しませていただきました!

最後に最も印象に残った台詞です。

あるいは「たまごクラブ」という雑誌が妊婦をターゲットにしたものだという知識が、最初からなかったのかもしれない。

井上

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