マリオネットの罠/赤川次郎

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小説レビュー
『マリオネットの罠』赤川次郎
文春文庫

あらすじ

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。

脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

その通りかもしれない”…森の館に幽閉された美少女と、大都会の空白に起こる連続殺人事件の関係は?

錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。

(BOOKデータベースより引用)

感想

話の出だしもしかり映画のような設定ですよね。

古いフランス洋館と謎の美女、姉妹。

お金持ち。

不気味さと不思議さ。

洋館にはお決まりの地下室。

話が進むにつれて緊迫感が増してきますので、物語の展開も楽しめたし、真相もよかった。

また、文章がやさしく読書が苦手な人でも読みやすいと思います。何人も人は殺されますが、殺人の描写はキツくないので…。

ミステリーと異なるのは、文章から推理してわかるものではないということ。

どんでん返しは来ますが叙述トリックではありませんので、

そういう目線で目を凝らして読まなくていいと思います(笑)

ストーリーを楽しみましょう。

最後に最も印象に残った台詞です。

「運命の糸に操られた、とでも言うんですかね」

上田修一

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