生きている会社死んでいる会社/遠藤功(第二部)

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ビジネス書

「創造的新陳代謝」を生み出す10の基本原則として本書は10章に章立てされています。

それを第一部~第三部で分類されており、この記事では第二部の感想レビューを書きます。

第二部|生きている会社になるには何が必要か

4章~7章は「生きている会社になるには何が必要か」が論じられています。

生きている会社になるには、3つの条件があり、その3つの条件とは、「熱」「理」「情」です。

「熱」について

「熱」というのは、物事をやり遂げようとする、正にエネルギーのことです。

経営トップは自信が火だるまになるくらいの熱源を持って周囲を温め続けることが必要であると述べられてます。

僕は、経営者に限らず何を行おうとするにも主張というものを常に持って行動しないと人には響かないということを痛感しています。

社員が多くなればそれだけ熱を広げていくことが困難になります。

熱という例えが見事に当てはまりますね。これは、自分を中心に考えると、その周りに他人が囲んでいる状態で

何かを成し遂げようとするエネルギーは、中心(自分)から周り(他人)に向かって外へ外へ伝わろうとする。

近いところにいる人は熱が伝わりやすく、遠くにいけばいくほど伝わらないということです。

自分自身が「これを行うことが素晴らしい、やるべきだ!」と思っていても、周りはそうではないのです。情熱がなければ周囲へは影響しない、そういうことの例えなんですね。

また、ネガティブなことがワッと広まりやすいのは、「怒り」「悲しみ」など負の感情の方が瞬発的にエネルギーとして高まりやすいからでしょう。

さらに、会社内の人数が多くなれば「揚げ足を取りたい」「貶めてやりたい」といった人も出てきます。(ほんと残念なんですが。)

そんな感情もまた、エネルギーが高く伝染しやすいものです。

「理」について

「理」というのは、合理的な判断や行動が必要であるということです。気持ちだけでは何も成り立ちません。

実践するために具体的に何をするのか、道筋を立ててはじめて理をもった戦略と言えるのです。

経営は判断の連続です。「理」を持たなければ破綻して傾いてしまいます。

これは、個人単位でも同じで「理」を追求することは、質の高い行動と実践が踏めるということになりそうですね。

「情」について

「情」とは心であり、社員は人である以上心を持っているわけです。

その心が僕たち人の原動力となるため、それを満たすための合理的な施策が人を動かすのに最も重要なファクターになるというものです。


仕事をプレイする感覚、つまり趣味化できるような仕組みがつくれれば社員はのめり込むようになるため、自然と実践力が上がる。

つまり企業が最も強い状態です。

「情」というのは「モチベーション」ともいうことができそうですね

企業の“利”が個人の“利”と合致していれば、間違いなく「情」が高い状態が継続できますし、

反対に極端な事を言えば企業の“利”が個人の“害”であれば、物事が続かないわけです。

鬱や身体を壊すのも、こういうことがごく自然に強制させられている状態が続くからでしょう。

上司部下間の意識の相違ももしかしたらこういうところから派生しているのかもしれませんね。

第二部まとめ

「熱」「理」「情」のどれも大切な要因で、互いに均衡が保てていることが生きている会社になるための条件であることが第二部から伺えます。

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