講談社文庫
あらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。
館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人。
ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
(BOOKデータベースより引用)
感想
高い確率でオススメ小説としてレビューされることが多いこの作品。また、レビューする人する人が「これは読んだ方がいい」「叙述トリックの見本」といったような完成度の高い名作っぷりを語っています。
さて、僕は僕でこの作品を読んだ感想を述べます。
殺害予告のような犯人からの意思表示があってから次誰が殺されるかわからないといったスリルが訪れるはずなのですが、登場人物たちが落ち着きを払いすぎていた感があり、読者の僕はハラハラすることはありませんでした。
もっとパニックにしたり、「仲間同士」という設定だからこそ内側に秘めたねちっこくて汚い部分を露にしていっても面白そうなのになぁと思いました。ベタかもしれませんが。
どんでん返しの種類としては、初めてのものでした。ただ、どんな騙され方するんだろうと期待度MAXで読み臨んだ割には?という感じでした。
塩コメントかもしれませんがそこまで心踊りはしませんでした(*_*)
ごめんなさい、そのくらい騙されるのに期待しちゃったんです!
おそらく、いろいろどんでん返し系の小説を読んだ後に読むより、最初に読む一冊として手に取った方が面白味を充分に堪能できると思います。
最後に、作者の綾辻行人さんがこれを書いたのは、26歳。
その若さでこの設定とストーリーを創り出したと思うと脱帽です。
凄まじいクリエーターですね。
最後に、もっとも印象に残った台詞です。
自分は犯人じゃないと確信できるのは自分だけだよ。つまるところ、自分の身は自分で守るしかないんだ
ヴァン
↓これは知らなかったけど漫画もあるのかよw
ビジュアルのイメージは、カーとオルツィー以外は僕の頭の中と一致してたなぁ。
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