豆の上で眠る/湊かなえ

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小説レビュー
『豆の上で眠る』湊かなえ
新潮文庫

あらすじ

小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。


スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。

必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。

喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。

―お姉ちゃん、あなたは本物なの?

辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。

(新潮文庫裏表紙より)

感想

失踪?なぜ?どうやって?

万佑子を無事に救出できるのか?

とモヤモヤして読み進めるのが前半。

結衣子の回想と現在が行き来し記憶を少しずつたどっていくと同時に、読者である自分自身も推理していきました。

後半からはこの姉妹の原点?深層をじわじわ掘り下げていくような内容でした。

姉妹兄弟とは何なのか?本物とはどういうことを指すのか?

お決まりの展開と言えばお決まり感満載なんですが、ちょっと考えさせられてしまってもいいと思います。

また、登場人物、姉妹以外の家族それぞれに同情してしまうような、感情移入してしまいそうな感じにもなります。

妹、結衣子のとる行動が物語を進めていきますが、果たしてどんな真実に辿り着けるのか?


最後に最も印象に残った台詞です。

「あんたにとって、本ものの万佑子、って何?」

(ネタバレ秘密)

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