集英社
こんにちは、マルチタスク専門家のくらゆーです。
久々の本レビューです。
うちには小さい子供がいるのでアンパンマンをたまに見るのですが、アンパンマンって興味深いですよね~。
子供の時に見た面白さより大人になって見る方がなんか数倍楽しんでいます。そんな面白さに気づいた頃に古本市場で出会ったのがこちら。
タイトル見て気づいた頃には、もう支払いを済ませてましたw
感想
こちらは古典文学の研究者である著者がアンパンマンの世界と日本神話とで類似している箇所を見つけ出し、考察や推論を展開としていく一冊になっています。
僕は日本神話は詳しくない(というかほぼ知識がない)のですが、アンパンマンと言えば豊富なキャラクターの数(豊富というか尋常じゃない数だと思うけど)なので、漠然と八百万の神的な要素をキャラクターに持たせているのかな、なんてことも考えました。
実際はそんな単純なものだけでなく、場面設定から古事記と共通しまくっていたり細かいキャラクターの存在価値が日本神話とリンクしていたりという、まぁ、日本古来の神話の予備知識が既にある人にとってはとても面白く感じると思います。
僕はどちらかというとアンパンマン側の興味から入りましたけどね。
後半ちょいちょい引用される作家のやなせたかしさんの言葉も出てくると、今度はやなせたかしさんの著書も読みたいなぁという気になりました。
ジブリもそうですが作家の想いや作品に対するコメントというのは、非常に興味をそそります。
僕はクリエイティブが仕事なので職業柄かもしれませんが、作り手の思考に触れたり創造にまでいたるストーリーが結構好きです。
そんなわけでやなせたかし先生のことをもっと知りたくなりました。
一応同郷なので大先輩とでも言っておきましょうかねw
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