ドミノ/恩田陸

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小説レビュー
『ドミノ』恩田陸
角川文庫

あらすじ

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。

オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。

推理力を競い合う大学生。

別れを画策する青年実業家。

待ち合わせ場所に行き着けない老人。

老人の句会仲間の警察OBたち。

真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。

迫りくるタイムリミット。

もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!

抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

(BOOKデータベースより引用)

感想

僕の初めての恩田陸作品です。

なんというかあっという間に読んでしまいました。

驚くべきはなんといっても登場人物の多さでしょう。27人だとか?400ページ弱の小説で30人近くだなんてとにかくキャラクターの多いこと。

本編に入る前に巻頭に登場するキャラクターのプロフィールが載っているのですが、

最初「こんなに人物出てくるのかぁ~覚えられるわけないだろうし絶対ごっちゃになるよなぁ~」なんて思いながら読み進めてましたが、

それぞれキャラクター像があってしかも見事に際立っており、ごっちゃにならず読み遂げましたよw

全然関係ない人物同士が際どく接点を持ち、それがきっかけに話がどんどん展開していく様がおもしろかったです。

展開の仕方がドミノ倒しのように広がっていくからこのタイトルなんですね。納得。

僕の投稿がほとんどサスペンスやミステリーなので、その辺が苦手な方は、この書籍を是非どうぞ。

ほんわかパニックといったところでしょうか。テンポのいいストーリーですよ。

最後に最も印象に残った台詞です。

「ひょっとして、これ、探してる?」

麻里花

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