僕は言語化することの大切さを常日頃から感じております。
また、それはこの記事を読んでくれているあなたにも大切に感じてほしいことです。
こんにちは、マルチタスク専門家のくらゆーです。
言葉を職にしている人からその“思考方法”を吸収すべく、読んで良いな思ったの書籍を紹介します。
梅田悟司『言葉にできるは武器になる。』
梅田悟司さん著の『言葉にできるは武器になる。』(日本経済新聞出版社)
大きく3つの章で構成されていますが、著書を通して『内なる言葉』というちょっと聞きなれない言葉が出てきます。
内なる言葉とは?
この「内なる言葉」とは、口に発せられる前に、自身の心(頭)の中で湧き出てくる言葉たちを指しています。(この馴染みのない言葉を作って上手く表現するのがまたいいですね。)
さらに、この自身の中に湧き出る言葉は思考が形になったもの(著書では「思考の上澄み」と言ってます)であり、表面のトークスキルだけを磨いてもこの「内なる言葉」がボヤけてはっきりしていなければ、発せられた言葉も中身が無いように見えたり、思いが伝わらなかったりするというのです。(考えが整理できていなかったり、そもそも考えが浅いと伝わらなかったり薄っぺらく聞こえてしまうってこと。)
「言葉を鍛えよう」とする場合、いきなり外側の形から入るのではなく、内部にある考え方から鍛えようというのが、本著の趣旨です。
スピーチがアツい人はこういうところを充分に押さえているんでしょうね。
言葉というのはテクニック以前に思考が大切なんだ、ということを第1章で展開してます。この1章がこの本で一番目新しい気づきとなるでしょう。
そして第2章では、その「内なる言葉」の解像度を上げ、きちんとした言葉へと言語化するための“思考方法”に関して7つの方法が解説されます。
第3章では、その「内なる言葉」を生み出し、かつ整理された状態で外に向かう言葉にするための実践方法が記されています。
ちょっとだけ抜粋
この記事では少しだけ、第3章で僕がいいなと思ったフレーズを抜粋してみます。
言いきる〈断定〉
大変シンプルでありきたりのようですが、意外にも日常的には目にしません。僕は会社勤めですが、会社内においてもあまり強いメッセージを持っている印象がありません。個人で強く持っていたとしても、集団になると急に弱くなったりするものです。案外バカにできない手法です。
◆曇りのない言葉で、明確な未来を打ち出す
◆断言は人々を導く「旗」になる。
◆リーダーシップ=明確な目的地と方向性を示した「旗」としての言葉
たった1人に伝わればいい〈ターゲッティング〉
みんなに伝えようとすると、誰にも伝わらない。
マーケティング周辺用語で「ペルソナの設定」なんて言葉を聞くことがあるかもしれませんが、広い接点を持とうとすると平たく当たり障りなくなり、埋もれてしまうんです。
たった1人って思うと機会損失するかのようですが、言葉の熱量や濃度が増すから響くんです。
愛の告白だってたった1人の相手に向けて行うでしょ?
みんな好きだーって言っても軽い言葉にしかならないじゃない(笑)
一文字でも減らす〈先鋭化〉
漠然と短い方がいいんだろうなとは思っていても「一文字でも」という意識は持っていませんでした。これはしっかり意識しようと思います。
躍動感のある言葉
動詞の重要性を問うてます。
体験の幅を広げることが動詞の幅を広げることになる。と著者は訴えてます。
なるほどなと。
語彙力は言葉を覚えるよりも自分の感じたことに最適な言葉を探して当てはめるということもできるなと。
ちょっとしたことですが、おもしろいなと思いました。
以上で記事はおしまいです。
いい「内なる言葉」を生み出せるよう実践を踏んでいきましょう!特に第1章だけでも手にとって読んでみると考え方が広がります!
また、コピーや言葉を作る「型」については、別書も読んで、そちらもかなりオススメなので、今後記事にする予定です。
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